連続伝票/使用上の不具合解決法


紙がうまく送れない】

(ドットプリンターで送る際、紙が途中でつまる・引っかかる等のトラブルのケース) 

●原因パターン1
原因の一つとして考えられるのは、まず紙の湿気による場合があります。梅雨の時期等は特にこういうことが起こり易いです。こういった連続複写伝票は極力湿気の無いところへ保管するのがよいでしょう。

■解決策
こういった場合、解決策として1日エアコンの風を当てておいて湿気を取り除くとうまく送れるようになります。

●原因パターン2
二つ目の原因としまして、連続伝票は1票〜3票折りくらいでジャバラ折りになって箱に入っています。そのジャバラ折りの「折」の部分の山と谷がピシッときれいに折れていないと、その山と谷の部分がプリンターに送る際にひっかかる原因になってる場合があります。それ以外に、類似した原因として複写伝票の両サイドのノリなどで紙と紙を合わせてある貼りつけ部分にヨレができて、ぴっしりされてない場合に起こります。

■解決策
これは印刷後の仕上げに行う丁合という工程作業の問題で、これは印刷会社の技術的な問題もありますが、だいたいのケースはプリンターの圧を弱めることでスムーズに送れるようになります。

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【紙がズレてくる】 

(ドットプリンターで送る際、紙と紙がはがれる)  

       
●原因
この場合は両サイドの紙と紙の止め方に注目して下さい。おそらくノリ付けではなく、紙と紙をかみ合わせて止めてあると思います。
上の紙と下の紙の両サイドを止め合わせることを丁合といいます。丁合には大きくわけてノリで止める方法と、紙と紙を交互にかみ合わせて止める方法があります。後者は紙ホチキスという方法で、この場合に、このようなプリンターに通すと、紙と紙が外れてくるといったことがたまに起こります。

●解決策
まずはプリンターの圧を弱めにしてみて下さい。プリンター側で調整できればなんの問題もありません。それでも駄目な場合は、紙ホチキスの止めがあまいということが考えられます。紙の止め具合は工場で丁合する際に調整しますので、少し調整が弱かったということも考えられます。
現状の商品がなんとか使えるようであれば、なんとか使いきっていただいて、次回発注する際には、まず印刷会社には紙ホチキスを強めにするよう指示されるのがよいと思います。

●最も良い方法
使用上、問題がなければ、片側を紙ホチキスではなく、のり付けに変更されることをお勧め致します。この方法ですと、まずズレは生じてきません。のり付けには「線のり」と「点のり」という方法があって、「線のり」というのは非常にのりが強すぎて剥がすのが難しいので、「点のり」という方法をお勧めします。

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【印字位置がズレる】 
 

(伝票の決められた枠内に正確に印字されない)


●原因
ソフトの設定等に間違いがなければ、単純に伝票の版下の作り方が正確に印字位置に合っていないと考えるのが一般的です。

■解決策
連続伝票というのはプリンターも伝票も全てインチで作られています。したがって伝票の版下を作る際も当然インチで作る必要があります。これをミリで作ってしまいますと、プリンターで送る際にズレが生じてきます。
連続伝票の場合はヨコを1インチ10分の1コラム計算、タテを1インチ6分の1コラム計算という特殊な計算方法を使いますので、たとえインチで版下を作成しても、タテの計算が6分の1計算になっていないと駄目で、このタテ6分の1計算という方法は連続伝票の専門業者でないと作成できません。通常の版下ソフトではたとえインチで作成しても、通常タテが10分の1計算になってしまい、ズレが生じてきます。6分の1にソフトを設定するのは困難です。
したがいまして、現在発注している印刷会社様に版下に問題がないか確認をするのが良いと思います。
※上記のようなクレームの場合の多くは、実際の版下作成を連続伝票の専門業者以外で作成し、印刷のみ連続伝票業者に依頼して印刷したというケースが多いです。

連続伝票の作成工程|伝票印刷の卸売問屋・東京システム印刷