手書き伝票・不具合解決法
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手書き伝票/使用上の不具合解決法
【複写の発色が悪い】 (上から文字を書くと下のほうの紙の発色が薄くて見にくい)
●原因
紙の発色が悪いという場合は通常4枚複写以上の複写伝票に起こるのが一般的です。連続伝票の場合はプリンターの圧に原因がある場合もありますが、手書き伝票の場合は紙に原因があると限定できます。
■解決策
通常の伝票の紙の厚さは40番という厚さの紙を使っていますが、さらに薄い30番という紙もあります。紙が薄くなれば発色は良くなってきます。
あるいは印刷会社に相談して紙のメーカーを変えてもらうという方法があります。今はどこのメーカーの紙もほとんど問題はありませんが、それでも複写式の紙の中では「富士感圧」が最も高品質で発色は抜群です。だいたいのケースは「富士感圧」に変えれば問題なくなりますが、しかしながら品質がいいだけあって紙の価格も高いので、これに変えるとなると多少の金額UPを覚悟しないといけません。印刷会社は通常使用している紙のメーカーはある程度決まっていますので、単純に取り寄せがきかない場合もありますので、印刷会社に相談してみて下さい。
【部分的に複写の発色が悪い】 (部分的に複写した文字の発色が悪い)
●原因1(商品の製造段階で問題がある場合)
印刷には「減感」という加工があります。これは例えば4枚複写の納品書などの場合、4枚目の受領書には金額が複写されないようになってます。つまり部分的に複写されないようにする部分を減感といい、複写されないように減感インクという特殊なインクがその部分に塗ってあります。
この作業をする際、減感インクをタップリ塗り付けて乾かないうちに製本してしまったりすると、その減感インクが上の紙まで染み込んでしまって、上の紙の発色が悪くなるといったケースがあります。
ですので発色が悪くなっている部分が、別の紙の減感の位置と一致している場合、これが原因と考えられます。
■解決策
上記が原因であるとはっきりした場合に、印刷会社に気をつけてもらうよう指示していただくほかありません。
●原因2(保管状況に問題がある場合)
上記に記載したの減感インクはあまり長期間保管しておいたり、また湿気や乾燥や温度差などが激しい場所に置いておくと、インクが他の用紙にくっついてしまい、部分的に発色が悪くなってしまう場合があります。
■解決策
基本的に複写用紙はできるだけ環境の安定した場所で保管するようにして下さい。
【ミシンが切りづらい】 (紙をミシン目から切ろうとすると紙が破ける)
●原因
この場合は明らかにミシン対比に問題があります。
■解決策
ミシンの対比というのは印刷会社によっては替えられる場合がありますので、次回作られる際に、印刷会社にミシンの対比を切りやすくして下さいと相談してみてください。