印刷のインク

<伝票印刷のインクについて> 

伝票印刷のインクと印刷とはどういったものなのか。
についての説明です。

ちなみに印刷のインクの概念は、チラシやパンフレットなどのカラー印刷と伝票印刷とでは少し違います。

チラシ印刷などの場合は基本はCMYKのフルカラー印刷が基本になっていますが、たまに特色印刷というパターンがあります。

これは最近のネット印刷の印刷会社さんではあまりやらないですが、特色印刷というのは分かりやすく言えば、CMYKのフルカラー、もしくは黒印刷、この2つに当てはまらない印刷が特色印刷で、つまり黒以外のインクを印刷機にセットして印刷する方法です。

この特色というのは基本的には「大日本インキのDICカラー」もしくは「東洋インキのPANTONEカラー」のいずれかになります。
これはCMYKのインクの配合率に乗っ取って印刷の現場でインクを配合して手作業で作ります。
つまり印刷機に通す前に、あらかじめインクを作っておきます。

先ほど最近のネット印刷の会社ではやらないと言いましたのは、最近のネット印刷の激安カラー印刷というのは、複数のお客様からの注文を1枚の紙に面付けして同時に印刷することによって低価格を実現しています。
ですので特色印刷の注文を受けてしまいますと、複数のお客さんからの注文を面付けして印刷することができない為、価格的に割高になってしまう為です。


(フルカラー印刷のチラシ類)

話が逸れましたが、それでは伝票印刷はどういうものかと言いますと、基本的に黒以外の場合は特色印刷になります。
ちなみに伝票類の印刷でフルカラー印刷はめったにありません(あるとしたら契約書の表紙くらいでしょうか)。

伝票印刷でフルカラー印刷ができる4色機を所有しているところはある程度中堅規模の印刷会社さんになります(ほとんどフォーム輪転機です)。

そういったことで、伝票の印刷に関しては特色印刷が基本となってくるわけですが、この伝票のインクというのは、伝票用の特色インクというのがいくつかのインクメーカーから出ておりますので、基本的にはこの伝票専用の特色インクのラインナップで印刷をします。

代表的なインクのラインナップは「ニューマッハ」というインクです。
おおむね30色くらいのラインナップになります。


(ニューマッハの主なインクラインナップ)

もちろんこのラインナップの中でお客様が要望される色のインクがない場合、DICカラーによって印刷する場合もあります。

いずれにしましても、伝票印刷に関しては独自のインクが存在するということになります。