複写用紙のいろは
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複写用紙のいろは
<複写用紙とは?>
複写用紙にはバックカーボン用紙とノーカーボン用紙の2種類があります。
バックカーボン用紙は用紙の裏面に黒や青のカーボンが付いている複写用紙ですが、最近はあまり需要がなくなってきていますので、バックカーボン用紙を作っている工場もかなり珍しくなってきています。
現在使用されているのはノーカーボン用紙のほうになりますが、これは用紙全体に文字を書いた際に複写される為の薬品が全体に塗ってあります。
複写伝票を作る場合、ノーカーボン用紙には上用紙、中用紙、下用紙の3種類があります。
上用紙は一番上にくる用紙ですので、複写用の薬品は裏面にだけ塗ってあります。中用紙は複写用紙の真ん中に使用するので両面に薬品が塗ってあり、下用紙は上だけに薬品が塗ってあります。
ですので上下の順番などが違ってしまうと複写はされなくなってしまいます。
このノーカーボン用紙にはさまざまな厚さがありますが、一番基本となる厚さは40番の厚さになります。印刷業界では「N40」と表現されます。
それ以外にN30〜N160の用紙がありますが、数字が大きくなるほど厚くなります。
但し、複写用紙の上と中にくる用紙があまり厚いと下の用紙への発色が弱くなってしまいますので、上用紙はN80、中用紙はN60の厚さまでしかありません。
また、用紙の色は白の他にアサギ、クリーム、ピンクの3種類がありますが、この3種類の色紙はN40の厚さ以外には、下用紙のN80のクリーム色以外には流通していません。
ちなみにこの下用紙のノーカーボン用紙の裏面全面がシールになっているタックシールという複写用紙もあります。これは運送会社さんの送り状に使用されるものです。
それからノーカーボン用紙の複写の色は一般的には青色が多いですが、黒発色の用紙もあります。黒発色の用紙のほうが若干料金が高くなります。トータル的に印刷代金としてみた場合、1割くらい割高になるイメージでしょうか。
ちなみにこのノーカーボン用紙、直射日光に当たる場所や湿気・乾燥が激しい場所などで保管してしまうと発色が悪くなりますので、保管には注意が必要です。
製紙メーカーに言わせると、品質保持期間は3か月程度という回答が返ってきたりしますが、実際には使用する伝票の数年分をまとめて印刷して長期間にわたって保存・使用されているお客様も結構いますので、保管状態が悪くなければ3年〜5年程度以上は不具合なく使える場合が多いようです。
― 今回は伝票の用紙についての説明でした ―